【告知】クマ展in安比の開催について

先日は岩手大学前期入試の合格発表がありました。今年はどんなメンバーが入ってくれるのでしょうか。新歓イベントも久しぶりに開催できそうですので楽しみです。

 

さて、昨年10月に初開催となったクマ展ですが、第3弾のお知らせです。

今回の開催場所は安比、岩手を代表する観光地です。国内外から多くの方が訪れます。今はまさに、スキーヤ―・スノーボーダーが集まっている頃でしょうか。

そんな安比ではありますが、実はクマが多数出没しています。安比のある八幡平市では、令和5年度だけで477件の出没があったとのことです。(令和5年11月17日正午現在

引用:八幡平市HP

www.city.hachimantai.lg.jp

万が一、安比に出没したクマと観光客が遭遇してしまったら、大変な事態になりかねませんし、今後何も起きないとは言えません。クマについて知識を持っておくことが大切です。

時期的には、まもなく冬眠明けの個体が活動を開始する春が近づいています。山菜取りなどで山に入られる方もいらっしゃるかとは思いますが、遭遇しないための対策から出会ってしまったときの対処法を身に付けておくことは重要だと思います。今年1年を安全に過ごすために、私たちに何ができるのかを考えてはみませんか?

 

今回は、場所を提供していただいた安比ロッキーイン様との共催、安比自然学校様にもご後援いただいております。

常設展示として、クマに関するポスターを制作しています。また、写真家の皆様からご提供いただいたクマの写真も展示させていただきます。

3月16・20・31日をクマ研Dayとし、講演や体験イベントを企画しています。

月・火(18・19・25・26日)はお休みです。その他の日程は調整中です。決まり次第告知させていただきます。

 

それでは、ご来場をお待ちしています!!

カモシカ調査が終了しました。

年が明けてから、テストやレポートに追われていたら、2月も下旬になってしまいました。成績を見て、絶叫するメンバーもわずかに…

 

今週は、毎年実施している、大学の演習林でのカモシカ調査が行われました。ついに、宿舎への宿泊が解禁されました。実に…何年振りでしたっけ?カモシカ調査で宿泊ありの頃を知るメンバーは一部の院生だけになっていたので、ノウハウの伝承という意味では間一髪でした。何人かの他大の学生にも参加してもらいました。

この調査は、予備調査と本調査に分けて行われます。予備調査は本調査とは幾日か間隔を空けているので、カモシカ調査全体のスタートは数週間前に遡ります。集中講義やら卒論発表やらで来れないメンバーが多かったものの、代表と調査隊長は予備調査からほぼ皆勤。お疲れさまでした。

さて、今年のカモシカ調査は、過去の調査とは決定的に異なる部分がありました。それは、

 

雪がないこと。

 

去年の調査ではかんじきも使ったし、一昨年(本調査は中止)には演習林内に仕掛けたカメラの回収がとても大変だったのですが、今年はごく一部の場所の除いて積雪がありませんでした。そのため、地形を読むことはやりやすくなり、移動も楽にはなったものの、ひたすら藪漕ぎをしました。最大のデメリットは、足跡を判別できないことでしょうか。新鮮な足跡を見つけて追跡することができないのは我々にとってダメージでした。食痕や角研ぎ後、糞塊もいい痕跡だけど、どこかで足跡を追跡したい気持ちがあるのです。

…来年は、少しは雪が欲しいなあ…

筆者のつぶやき:暖冬とは?

年末は下北にニホンザルカモシカの調査に出かけていたメンバーたち。課題や論文があっても調査はする、すばらしい。でも締め切りだけは守りましょうネ。

 

さて、今回、安比のとある施設にお邪魔して、今後の活動の打ち合わせをしております。2024年も外部イベント盛りだくさん、合宿などの行事も復活できる見込みです。お誘いやお声がけを頂けるのは非常にありがたいことですね。

安比といえば、冬はやはりスキー・スノーボード。積雪も十分、道路脇には雪の壁ができています。まあ、安比ですからね。

今年は暖冬だと言われます。たしかに大学周辺も、先月は全然雪が積もらなかったし、どかっと降っても次の日には路面が見えてました。でも、雪がないからといって決して暖かくはないですよね。数日前の最低気温、マイナス10度くらいだったし、水道凍結指数は危険な日が続きました。どうせまた、どかっと降るんだろうなぁ…

つまり、暖冬でも寒いのです。岩手県は北東北ですものね。防寒対策をして、今年も頑張って活動しましょう。

そんなわけで、今年もよろしくお願いします。

クマスプレーをもつときの安全管理

12月になりましたね。

私たちが普段活動しているフィールドも、雪化粧が施されているみたいです。そろそろ雪合戦できるかな。

 

さて、本日、東海道新幹線の車内で、クマスプレーが誤って噴射された出来事がありました。登山帰りの方の持っていたクマスプレーに何らかの衝撃が加わった結果発射された可能性があるみたいですね。

 

私たちツキノワグマ研究会のメンバーも、踏査にはクマスプレーを携帯しています。高価な品ですので、全員が持っているとは限りませんが、1集団に少なくとも1本は配分されるように踏査班を編成しています。そして、初めて貸与する際には、クマスプレー本体の説明と使用方法、危険性を伝えるように心がけています。クマスプレーの成分は、辛み成分です。それは人が食べるものの比ではなく、少量でも噴射されると長時間のダメージが発生します。まあ、クマにも効く代物ですので、刺激が弱いわけがないのですが…

ですので、クマスプレーには安全装置があります。発射するためのトリガーを引けないように、ストッパーを差し込める仕組みです。私たちの使うクマスプレーの場合、差込口はギザギザになっているので、簡単には外れないと思います。さらに、クマスプレーを専用ホルダーに入れると、トリガー周辺を覆ってくれるため、トリガー周辺に触れにくくなります。このように、複数のガードの仕組みがある、つまり使用するにはいくつかの動作が必要になるということです。ホルダーのロックを外す→クマスプレーを取り出す→トリガーストッパーを外す→クマに向けて発射する、です。

この動作ですが、警察官の持つ拳銃に似ていると思いませんか?ホルスターから拳銃を取り出す→安全装置を外す→発射、と考えると、例としては中らずと雖も遠からずではないでしょうか。もっとも、警察官の場合は「ホルスターに手をかけ警告」や「拳銃を向けて警告」の動作があると聞いたことがありますが…

何が言いたいかというと、

・クマスプレーを取り出す=拳銃を取り出す=警戒態勢

・トリガーストッパーを外す=安全装置を外す=身に危険が迫っている

・発射する=最後の手段

とすると、そもそもクマスプレーに触れること自体が「危険な状態」を示しているのです。ならば、特に危険でない状況、例えば新幹線の駅ならどうでしょうか?

もちろん、触れる必要はありませんよね。むしろ触れられない、触れてはいけない状況ではないでしょうか。クマスプレーが必要ではない場所では、不用意に触れることはあってはならないと思います。他人が触れることのないよう、バッグの内側などにしっかり収納することが必要でしょう(もちろん、全ての安全装置をかけた上です)。万が一の事故を防ぐためです。それくらい、クマスプレーは危険性を伴っているものとの認識を、クマ研メンバーはもちろん、今度使用される方々には持っていただきたいと思います。

販売期間延長!

クマTの販売期間、17日(金)までに設定していたのですが、その次の日からクマ展ですね。もしかしたら…もしかしたら、デザイン見てかわいいって思ってくれる来場者さんいるかもしれないじゃん!!

 

そんなわけで、クマTの販売も20日(月)まで延長します。よろしくです。

【告知】クマ展inZOOMOの開催について


今週末の18・19日、今度は盛岡市動物公園ZOOMOでクマ展を開催します。Xには書きましたが、ZOOMO様からお誘いを頂いての開催となりました。

先月、イオンモール盛岡にてクマ展を開催しましたが、その後もクマの被害は留まることを知りません。もはや、人身被害が出ることが当たり前に見えてくるかもしれません。しかし、実際はそんなことはありません。かといって、クマが完全に人里に出てくることが無いかと言えば、それは違うと思います。クマがよく出てくること、数が増えることには自然、進化はもちろん私たち人間も関わっており、クマ被害の背景を知ることは非常に重要です。

今回は、1日あたりの時間は短いかもしれませんが、土日2日間の開催です。クマ展を実施するスペースは入場無料ですので、どなたでもご来場いただけます。もちろん、クマ展と一緒にZOOMOの動物たちを見に行くのもOK。ご都合のつく日に来てくださいね。

それでは、メンバー一同、皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 

 

クマTを販売します!

 早くも11月です。盛岡は平年よりもやや遅い初雪の見込みだそうですが、果たしてどうなるのでしょう。今月末のトラップ回収はきっと雪山登山だろうなあ…

 

 かねてからお知らせしておりました、クマTの外部販売を行います。今年はTシャツ仕様で、前面にはいつものクマ研ロゴ、背面にはクマの顔が描かれています。メンバーがデザインしてくれましたよ~!色は、ブラック・ホワイト・ネイビー・ダークグレーの4色からお選びいただけます。サイズはSからLLまでの展開です。

 お値段ですが、送料込みで3000円でございます。原価よりもやや高めに設定しておりますが、差額は私たちクマ研の活動資金として役立たせていただきます。なお、2枚目以降は2500円とさせていただきます。お申込みは、以下のGoogleフォームからお願いします。

お申込み期限は、11月17日(金)とさせていただきます。

 

docs.google.com